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アスレティックトレーナーとは
トレーナーの歴史的背景
古代文明でスポーツが組織的に行なわれるようになったのはギリシャ時代以降であったといわれている。全ギリシャ大会は古代オリンピックとして有名であり、スポーツ競技の始まりであった。そのため、これに参加する選手はコンディションを良い状態に保つために注意を払い、マッサージなどが行なわれるようになり、いまでいうトレーナーが必然的に必要とされた。
古代ローマではプロのトレーナーが存在し、食事、休養、体力などについて積極的な指導にあたった。
ギリシャのトレーナーのなかで最も偉大な人はヘロデカスであった。彼はトレーナーであり、またドクターでもあった。医学の始祖ヒポクラテスの教師であったといわれている。ヘロデカスは治療のひとつの方法として運動、マッサージを用いた。 紀元前にすでにこのようなことが行なわれていたことは驚くべきことである。
医学とスポーツの結びつきは近代オリンピックが1896年にアテネで第1回大会が開催され、マラソンでの教護に医師が当たってからのようである。また、プロの選手が生じたことに伴い、コーチ、トレーナーも誕生した。選手のコンディションを良くして試合に臨ませるには当時の医学、つまり解剖学、生理学、栄養学などを勉強し、その成果を応用するようになった。
19世紀後半になってアメリカで大学スポーツが盛んになるにつれ、再びトレーナーが活動した。このころのトレーナーはマッサージをするだけであり、医学的な基礎知識に乏しく、チームのスタッフにはなりにくかった。そのためチームでスタッフの一員として認められるようになるまでには長い年月を要した。
オリンピックにチームドクター、マッサージ師などが加わるようになったのは、1920年頃から問いわれている。しかし、この頃はトレーナーはまだスポーツの現場ではまだマッサージをする人であり、古代ギリシャ・ローマ時代に活躍したトレーナーとは大きく異なっていた。
トレーナーが専門職としてスポーツ界で認められるようになったのは、アメリカで1950年に全米アスレティックトレーナーズ協会(National Athletic Trainers Assosiation:NATA)が設立されてからであろう。この会員になるための資格は厳しく、高度な学歴に加え、トレーニング方法やスポーツ医学についての豊富な知識が要求された。その結果、トレーナーはコーチ、ドクターとともに三者一体となって理想的に有効な働きが可能になった。
日本においてトレーナーの名がスポーツ界に現れてきたのは、東京オリンピックの頃からである。プロ野球ではトレーナーが専属で活動していたがマッサージ師がこれに従事していた。
近年、サッカーもJリーグが発足し、各チームにトレーナーが専属となった。マッサージ師が多く、理学療法士、柔道整復師、鍼灸師などの資格を有する人が、特長を生かしながらトレーナーとしてスポーツ界で活動している。
参考文献:日本体育協会公認アスレティックトレーナーテキスト
トレーナーに必要なスポーツ医学の知識
トレーナーの仕事、役割を果たすためにはスポーツ医学の知識は欠かせないものであり、基礎医学から臨床医学まで広範囲に及んでいる。
生理学、運動生理学、バイオメカにクス、解剖学、応用解剖学、心理学、栄養学などの基礎医学、応用医学では整形外科のほかに内科、眼科、耳鼻科、泌尿器科、皮膚科、脳外科、口腔外科、歯科、小児科、婦人科、など多くの科でみられるスポーツ関連の概要をよく理解することである。
実施面でとしては、救急法、安全対策、トレーニング法、テーピング、ストレッチング、マッサージ、理学療法、リハビリテーションなどであり、それに加えてドーピングまでの正しい知識である。このうちマッサージ、リハビリテーション、理学療法などは公認資格などとの関係があるので、実施にあたっては問題があるが、それについてよく知ることは大切であろう。
更に、スポーツの種目特性、競技のルールなども重要なのでしっかり頭の中に入れておくべきである。


